不用品回収のチラシを信用するのは危険?安全な不用品処分方法も紹介

お役立ち情報

不用品回収のチラシは自宅のポストに投函されることがあります。
不要な家具や家電を処分したいと、検討したことがある方もいるのではないでしょうか。

しかし、チラシに書いてある内容をすべて鵜呑みにすると、あとでトラブルに巻き込まれる可能性があります。

本記事では信頼できる不良品業者をチラシで見分けるポイントと、安全な不良品の処分方法を解説します。

不用品回収のチラシを投函しているのはどういう業者?

不用品の回収を目的として、地域を巡回している業者がチラシを投函しています。
この業者にはいくつかの種類に分けられます。

一つ目はインターネットなどでの集客を行わず、不用品回収を行っている業者です。
チラシの投函は現在ではあまり見られなくなりましたが、昔はよくある営業方法の一つでした。
店舗を構えて電話番号やホームページなどがある業者は安心できます。

二つ目は都合のよいものだけを回収しようと考えている業者です。
「〇月〇日に無料回収を行います。玄関前に出しておいてください」と書かれているチラシを見たことはありませんか。

回収日の当日、換金できそうなものだけを選別して、残りはそのままにしておきます。
つまり、自分たちの利益のことしか考えていないのです。
チラシにも住所や電話番号の記載がないケースが多く見受けられます。

三つ目は高額な処分費を請求しようと考えている業者です。
回収は無料と言っておき、依頼者を油断させておいて、あとから高額な処分費を請求しようと考えています。
こちらも無料という言葉を巧みに使い、自分たちの利益を上げるためだけにチラシを活用している業者です。

四つ目は持ち込んだ不用品の処分費を請求する業者です。
チラシに「無料で不用品を回収します。こちらの店舗までお持ちください」と書かれています。

実際に不用品を持ち込むと、無料では回収できないと依頼者に伝えて処分費を請求されます。
大きくて重たい不用品は、再度持ち帰るのが大変です。もう一度持ち帰る手間を省きたいがために、処分費を払ってしまう依頼者もいます。

チラシを投函する業者がすべて悪いことを考えているわけではありません。

しかし、自社の利益ばかりを優先し、依頼者のことを考えていない業者は一定数存在します。
まず、チラシに書かれていることの全てを鵜呑みにしない、という意識を持ちましょう。

こちらの記事では、実際にあったトラブル事例もご紹介しています。
事前にこうした事例を知っておくことで、トラブルを未然に防げる可能性もありますので、チェックしておきましょう。

危険な不用品回収業者には要注意!

業者をチラシで見分けるポイント

怪しい業者をチラシで見分けるには、いくつかのポイントがあります。
処分費が安いからとすぐに連絡する前に、チラシをチェックして信頼できる業者なのか判断しましょう。

一つ目は業者の名前や所在地が記載されているのかを確認してください。
記載されているのであればインターネットで検索し、該当する業者の名前と所在地が実在するのかを調べましょう。

これまでの実績や口コミが確認できると信憑性が高くなります。

またTwitterやInstagramなどのSNSをチェックする方法も効果的です。
なぜなら利用者の生の声がリアルタイムで投稿されるため、業者の最近の動向が把握しやすくなるからです。

二つ目は電話番号が携帯電話かどうかを確認してください。
携帯電話を連絡先にしていると、事務所を設けていない可能性があります。

連絡先が携帯電話の番号のみだった場合、もしものとき連絡がつかなくなる可能性もあります。
大手事業者や事務所を置いている業者は、専用の固定電話があるはずです。

三つめはチラシに「不用品を何でも無料で回収する」という謳い文句が書かれているかどうかです。
依頼者としては無料で回収してくれるのはありがたいですが、不用品の”処分”にはお金がかかります。

また不用品の内容によっては回収できないものもあるため、何でも無料で回収はできないものだと思ってください。

四つ目はどんな許可を取得しているのも、信頼できる業者かどうかを見分けるポイントです。
家庭の不用品を回収するために必要な「一般廃棄物収集運搬業の許可」の有無を確認してください。

悪質な業者は「産業廃棄物処理業の許可」を有しているとアピールするかもしれませんが、家庭の不用品の回収はできません。また中古品を売買するには「古物商許れば行えないことも覚えておきましょう。

不用品回収の無料チラシが危険な理由

ポストに投函されたチラシには無料と書かれている場合もあります。
しかしこの無料という言葉を信じてしまうと、あとで後悔するかもしれません。

では、なぜ不用品回収の無料チラシが危険なのか、理由を解説します。

無料回収ができない不用品の例

不用品の中には無料で回収できないものがあります。

一つ目はリサイクル品目です。
家電リサイクル法により、リサイクル料金が必要な家電は以下の4種類です。

  • ・エアコン
  • ・テレビ
  • ・冷蔵庫(冷凍庫)
  • ・洗濯機(衣類乾燥機)

何でも無料で回収できるとうたっている業者でも、必ずリサイクル料金は支払う必要があります。
もし回収してもらった場合、後日リサイクル料金を請求される可能性があります。

また、回収した不用品を不用品回収業者が正規の手続きを踏まずに不法投棄した場合、依頼主まで責任を追求されるかもしれません。
不用品回収業者へ依頼した事実が確認できず、不用品回収業者の判断による不正投棄としてみなされないと、罪に問われる可能性があります。
「廃棄物処理法第25条及び第32条」により、個人の場合は5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方を科されるおそれがあります。

二つ目は汚物です。
汚物はトイレに流すのが一般的なため、部屋に放置しておくケースは少ないでしょう。
たとえば孤独死をした方の遺品整理をしている際、汚物が付着している不用品を処分するケースが該当します。

三つ目は危険物です。
ガソリンや灯油などの引火性のある危険物や、中身の入ったカセットボンベなどが該当します。
また注射器などの医療器具も無料での回収はできません。
医療器具は専門の処分業者に依頼しましょう。

自治体や不用品回収業者でも回収できない不用品の例

何でも回収すると謳っている不用品回収業者でも回収できない不用品は、事業系のゴミです。
会社や店舗などの営利を目的とするものだけでなく、病院や社会福祉施設などから出るゴミを事業系ゴミと分類します。
事業系ゴミは法に基づいた処分を行う必要があり、家庭用ゴミと分けなければなりません。
事業用ゴミは以下の2種類に分類されます。

  • ・ 産業廃棄物:事業活動に伴い生じた廃棄物のうち、廃棄物処理法に定められた20種類のゴミのこと
  • ・事業系一般廃棄物:事業で生じた廃棄物のうち、産業廃棄物以外のゴミのこと

産業廃棄物の種類と具体例はこちらの表にまとめています。

廃棄物の種類 具体的な対象例 排出事業例 一般 産廃
〇燃えがら 産業廃棄物の木くずやカンナくず等を焼却した際の燃えがら、灰建設業、製材業、木製品製造業等

〇汚泥 工場排水処理や各種製造工程で生ずる泥状の物 全事業所(工場、飲食店、旅館等)

〇廃油 エンジン油などの鉱物性油、溶剤等 全事業所(ガソリンスタンド、塗装業等)
〇廃酸 酸性の廃液を含むもので写真定着液、アルコール発酵廃液等全事業所(写真現像所、食品製造業等)
〇廃アルカリ アルカリ性の廃液を含むもので、写真現像液、自動車用不凍液等
全事業所

〇廃プラスチック類 合成樹脂くず、合成ゴムくず等合成高分子化合物を含むもので、タイヤ、塗料かす、ビニール袋、農業用ビニール、発泡包装材、発泡トレイ等全事業所

〇飲食店等で客に提供したプラ容器、業務用のペットボトル等
飲食店、スーパー、百貨店、パチンコ店等
〇従業員等の個人消費に伴って生ずる弁当等のプラ製容器包装、プラ製品、ビニール袋、包装材、発泡トレイ、ペットボトル等会社事務所等

〇ゴムくず 天然ゴムくずであって、天然ゴム製手袋、天然ゴム製器具等全事業所

〇金属くず 鉄、ブリキ、トタン、銅線、アルミサッシ、番線、ボルト、金属なべ、金属缶等
全事業所

〇従業員等の個人消費に伴って生ずる飲料缶等の金属容器、金属製品等会社事務所等

〇ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くずガラス、陶磁器、ガラス繊維、モルタル、タイル、瓦、石膏ボード等全事業所

〇従業員等の個人消費に伴って生ずるガラスびん 会社事務所等

〇鉱さい 炉の残さい、不良鉱石、不良石炭、粉炭かす等 高炉による製鉄業、製鋼・製鋼圧延業等

〇がれき類 工作物の除去に伴い生じるものでコンクリートの破片、レンガの破片等
全事業所

〇ばいじん ばい煙発生施設等で発生し、集じん施設で集められたもの
ばい煙発生施設

〇産業廃棄物を処分するために処理したものコンクリート固化物等 廃棄物処理施設等

〇紙くず 包装材、段ボール、壁紙等 建設業(工作物の新築、改築、除去に伴うもの)
〇パルプ、紙、紙加工品、板紙、書籍等 パルプ、紙製造業、紙加工品製造業、新聞業、製本業等
〇新聞紙、雑誌、段ボール、事務用印刷紙、カタログ、梱包紙等会社事務所、スーパー、飲食店等
〇木くず 型枠、足場材、建具工事等の残材、抜根・伐採材、木造解体材等建設業(工作物の新築、改築、除去に伴うもの)
〇残材、チップ、おがくず等 製材業、木製品製造業、パルプ製造業、家具製造業等
〇木製机、テーブル、椅子、梱包材等 会社事務所、飲食店等

〇物品賃貸業に係る廃木製品

〇木製電柱、木製電線ドラム等 電気工事業

〇測量杭・測量ポール 測量業

〇街路樹せん定木、庭木せん定木 造園業、園芸サービス業

〇間伐材 育林業

〇木製とプラの椅子等一体物 全事業所

〇木製パレット(パレットに固定された木製の構築物を含む)全事業所

〇繊維くず 廃ウエス、縄、ロープ類、畳等の天然繊維 建設業(工作物の新築、改築、除去に伴うもの)
〇木綿くず、糸くず、羊毛くず等の天然繊維 製糸業、紡績業 〇
繊維製品製造業

〇合成繊維くずは廃プラスチック類 繊維製品製造業、製糸業、紡績業

〇布製の衣類、布団、座布団等 百貨店、スーパー、寝具店等

〇動植物性残さ(生ごみ)
魚、獣の骨、内蔵のあら、野菜くず、酒かす、麺くず、ハムくず、パンくず等食料品製造業、パン・菓子製造業、めん類製造業、精穀、・製粉業、豆腐製造業等
〇卸売市場、飲食店、スーパー、精肉店、小売店、ホテル等
〇賞味期限切れの製品くず同上

〇動植物性固形
不要物 家畜の解体等により生ずる骨等の残さ と畜場、食鳥処理場

〇食肉の骨等の残さ 精肉店、飲食店、ホテル等

〇動物のふん尿 牛、馬、豚、鶏、ウサギ等及び毛皮獣等のふん尿 酪農業、肉用牛生産業、養豚業、養鶏業等
〇ペット、動物園等のふん尿 ペットショップ、犬猫病院、動物園等
〇動物の死体 牛、馬、豚、鶏、ウサギ等及び毛皮獣等の死体 酪農業、肉用牛生産業、養豚業、養鶏業等
〇ペット、動物園等の動物の死体 ペットショップ、犬猫病院、動物園等
〇引用:伊勢崎市 産業廃棄物の種類と事業系一般廃棄物の区分
https://www.city.isesaki.lg.jp/material/files/group/28/kubunrei.pdf

事業系ゴミは「産業廃棄物処理業の許可」を有している業者でないと回収できません。
事業系ゴミを家庭で出す機会はほとんどないと思われますが、知識として知っておくとよいでしょう。

無料で不用品を回収できる業者もある

ここまでは無料で不用品を回収するのは危険性があると解説しました。
しかし、当然ながらすべての業者が悪徳とは限りません。
ここからは無料で不用品を回収できる業者を紹介します。

リサイクル業者

リサイクル業者は安く仕入れた不用品を高く売ることで、利益を出しています。
まだ使えそうな不用品は、リサイクル業者に買い取ってもらう方法がおすすめです。
処分費もかからずに、売れればいくらかのお金になるため、双方にメリットがあります。

不用品の買取は依頼者側から店舗に持ち込む方法が一般的ですが、なかには自宅まで出張買取に対応している業者も存在しています。
まずは不用品が買い取りの対象なのかを、電話やメールなどで確認しておきましょう。

輸出業者

輸出業者も無料で引き取った不用品を海外で売り、利益を得ています。
東南アジアやアフリカなどでは日本の商品の人気が高いです。
型が古くなったり、飽きたりして使われなくなったりした不用品でも値打ちがあるとみなされます。

日本製の商品は品質が高く、世界でも認められているため需要があるのです。
日本では故障して使い物にならないと判断された不用品も、使える状態まで修理できる技術を持った人がそろっています。

違法な不用品回収業者の被害を避けるコツは?

違法な不用品業者はいろいろな手段を使って、不用品の回収を行おうとしています。

ではどうすれば不要回収業者の被害を避けられるのでしょうか。
効果的な対処法を解説します。

不審な不用品回収は断る

投函されたチラシを見ると「何でも無料で回収します」と書かれており、つい利用したくなるでしょう。
しかしこの文言をそのまま真に受けてはいけません。
回収は無料でも、積み込みは有料だと別料金を設定している業者も存在します。
少しでも「怪しいな」と感じたら、依頼・契約しない方がよいでしょう。

知識を身につけて対応する

違法な不用品回収業者は、依頼者の”知識不足”を狙っています。
もし不用品回収に対して十分な知識を有しているのであれば、諦めてくれるでしょう。

知識をつける際には、以下のポイントをおさえておくとよいでしょう。

  • ・家電リサイクル法とは何か
  • ・どんな不用品なら回収できるのか
  • ・信頼できる不用品回収業者の特徴を把握する
  • ・不用品を回収するにはどのような許可が必要なのか

違法な不用品回収業者の被害は事前に防げる

いかがでしたでしょうか。
ポストに投函される不用品回収のチラシの文面は、すべて信用してはいけません。
回収後に高額な処分費用を請求され、トラブルに発展するおそれがあります。

しかし、リサイクル業者や輸出業者を利用すれば、安全に不用品の処分が行えるでしょう。
違法な不用品回収業者に騙されないためにも、しっかりと知識をつけて身を守ってください。

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